「空気」を読んでも従わない:鴻上尚史

 

ようやく本題!

 

 

 

この本を読んで、もやもやがサぁっと晴れていきた。答えはほとんどこの本に。生きずらいと感じている人に本当に薦めたい。

 

結論からいうと、息苦しさの正体は「世間」と「社会」の二面が日本には存在しているから。

 

「世間」は、日本が純粋な農耕民族だったころの村の形態そのもの。掟やルールに従えば自分を守ってくれる存在は、いうなれば海外での一神教みたいなものだった。

やがてそれは時代の変化とともに形を変え、同調圧力を生み出す「空気」などに姿を変えて色濃く残っている。それが、村がなくなったこの社会において日本人の優しい部分と冷たい部分を表面化しているのだと思う。

 

宗教からのアプローチは惜しい線をいってたやん。(笑)

 

 

そしてこの世間が日本ほど強く生きているきている国はない。なぜ農耕を行っていたアジアの国に世間がないのかというと、それは異民族に侵略されてきたから。やはり、何を信仰するのかは、常にその時代の人が生きやすいものを選び取っていたんやね。

 

 

さて、空気、ないし姿を変えた世間は、時と場合によって該当人数や様相を変える。このような相手と戦うのは一筋縄じゃない。しかし世間のもつ5つのルールを知ることで弱点を知ることができる。

 

世間のもつ5つのルール

①年上が偉い

②同じ時間を生きることが大切

③贈り物が大切

④仲間外れを作る

⑤ミステリアス

 

思い返すと、高校時代や大学の部活動、アルバイトの接客業をしていて、くっそぉと思うような場面は①②の要素を強く感じた。

 なんとなく空気が息苦しいなぁと思ったときは、これらの法則が当てはまっているか考えてみる。当てはまっていないときは、少しの勇気で空気を変えることができる可能性があるということ!

 

私自身、アルバイトやグループワークで空気を作ってしまっていたところがあるかもしれない。これらからは気を付けよう。なんでもアリ!って思うぐらいがいいかも。話しやすい人って思われる一因になったらいいな。

 

さて、さんざん日本の嫌なところを話してきたけど、世間、空気から生まれた優しさや美しさもあると思ってる。

 

これは時代遅れ!これは後世に残していくべきもの!って白黒つけていくのはとてもできることじゃないけど、せめて自分の中では筋が通った美しい行動を常に選択していきたいと思ってる💮